アメリカの住宅ローン、リファイナンス
不動産ローンは、銀行によって金利やコストの違いがあります。個人の住宅を購入する際に通常重視されるのは、個人の所得、収入に対する借金返済額の割合、クレジットスコア、クレジットレポートの内容、担保物権の価値、などです。このような審査項目の結果と、頭金を何%入れるかにより、金利や、銀行から要求される書類に違いが出ます。一方、アパートなど商業不動産のローンの審査は、個人のクレジット歴よりも、その不動産物件自体の収支の内容が重視されます。
FHAローン
FHAローンとは、Fededral
Housing Administration が保証をつける住宅ローンのことです。FHAは、アメリカ政府の住宅都市開発省(Department
of Housing and Urban Development) の下部機関です。FHAローンは誰でも利用できますが、政府保証のローンだからと言って金利が安いわけではありませんし、所得の審査も同様です。しかし、通常のローンよりも、頭金が少なくて済みます。
下記は、FHAローンの主な特徴です。
1. 頭金が3.5%でよい
FHAローンを借りるために最低必要な頭金は3.5%です。
2. 自分が住む家でなければならない
FHAローンは投資用の不動産には使えません
3. モゲージ保険に加入する義務がある
FHAローンを借りる条件のひとつが、モゲージ保険に加入することです。MIP(Mortgage Insurance
Premium)といって、銀行を保護するための保険と、MMI (Mutual Mortgage
Insurance)という、借り手を保護する保険の両方に加入しなければなりません。その後、ローンの返済を続けて、ローン残高が、家の価値の78%まで下がったら、MMIのほうは、キャンセルすることができます。
4. 早期返済ペナルティがない
FHAローンは、いつでも返済やりファイナンスをすることができます。
5. クレジットスコアは最低580点から
民間の銀行から住宅ローンを借りる場合、クレジットスコア(FICOスコア)が719点未満の場合、ローンの条件が何らかの方法で調整されるので、一番良い金利でローンを借りるのは難しくなります。FHAローンでは、そのボーダーラインは、620点です。
6. クレジット歴がない人でも借りれる
FHAローンを借りるのに、クレジットスコア(FICOスコア)は必須条件ではありません。クレジット歴が充分なくてスコアが出ない人は、光熱費、電話、ジムの支払いなどを考慮して与信調査がされます。
7. 不動産の種類は4ユニットまでならOK
FHAローンで購入できる不動産は、借り手が自分で住むための一戸建て、コンドミニアム、4戸までの住宅です。
8. ローンの上限金額は?
購入する不動産の場所によって、ローンの上限額が設定されています。
9. そのほかの審査のポイントは?
収入に対する住宅関連の出費(ローン返済とプロパティタックス)が、およそ31%以内、そして収入に対する、家計の全ての出費の割合がおよそ43%以内というのが、審査のガイドラインです。
なお、FHAローンを借りる人は、一般に信じられているように、ファーストタイムバイヤーである必要はありません。
10.以上を総合すると、FHAローンを使った方がいいのはどんな人でしょうか?
一概には言えませんが、クレジットスコアが620点〜719点の人は、民間銀行のローンとFHAローンを比較してみるといいでしょう。また、民間の銀行のローンは現在ほとんど、頭金が最低20%は必要ですから、頭金が足りない人にとっては、3%の頭金で借りれるFHAローンは大変助かります。
USDAローン
郊外の農業、酪農地域、森林の近くなどに家を購入する場合に利用できる住宅ローンで、頭金はゼロで借りることができますが、所得制限がありますので、所得が多すぎる人は借りられません。
円建ローン、円モゲージ(Yen
Mortgage)
日本人がアメリカの不動産を購入するとき、円建てでローンを組むことができます。アメリカの銀行から、アメリカ居住者が借りる住宅ローンと、現在金利はそれほど変わりませんが、日本居住の方が、アメリカの住宅ローンを借りるのは非常に難しいので、そのような場合に、円ローンの利用価値があります。ただし、世界的な金融不安とアメリカの不動産市場低迷の影響で、銀行の融資条件が厳しくなる一方であることは円ローンの場合も例外ではなく、円ローンを組むのに必要な頭金の割合が2008年9月10日から大きく引き上げられ、40%または50%の頭金が必要になりました。
*モゲージ、モルゲージ(Mortgage)とは、不動産を担保にしたローンのことです。
円ローンの概要と、融資を受けられる条件
- 収入の50%以上を日本で得ていて、それを証明できること
- カリフォルニア州、ネバダ州、フロリダ州、オレゴン州にある物件を担保にする場合は50%の頭金、それ以外の州では40%の頭金が必要(2008年9月10日から変更となりました)
- 担保にする不動産は、投資目的またはセカンドハウスであること。自宅用は不可。不動産の種類は居住用の一軒家かダウンハウス、コンドミニアムに限られる。投資用でもアパートやデュプレックス、商業ビル、土地などは不可。コンドミニアムの場合、敷地内に10戸以上ある場合は難しい。また、ホテルが管理しているタイプのコンドミニアムは通常不可。
- ローンの期間は30年以内で、70才までに完済。金利のみの返済も可。
- 金利は日銀基準貸付率(公定歩合)に基づいた変動制で、円建てなので、ドルで返済する人は為替レートのリスクがある
- 担保にする不動産の場所が、一部の国の一部の地域に限定される。米国では、カリフォルニア、コロラド、ニューヨーク、ニュージャージー、フロリダ、ワシントン、オレゴン、ネバダ、コネチカット、ハワイの10州に限られる
- 第二抵当は不可
- 購入物件の価格は最低$400,000であること(2008年9月10日から追加となった条件です)
- 借り入れることのできる金額の目安は、年収の5倍まで
ご興味のある方は、田口までお問い合わせください。
